| 開催日 | 2025年10月10日 |
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| 会場 | 福岡市男女共同参画推進センター・アミカス ホール |
| 主催 | NPO法人 男女・子育て環境改善研究所 |
| 協力 | NPO法人マミーズサミット・全国ネット |
| 後援 | 内閣府、こども家庭庁、福岡市(福岡市男女共同参画推進センター・アミカス) |
30年前、「ママ達が自ら作る地域密着型子育て情報誌」発行グループのリーダーが全国各地から集い、産み育てにくい現状を当事者の立場から発信する「第1回マミーズサミット」が、今回の会場「アミカス」で開催されました。育児サークルから誕生した、福岡初の子育て情報誌を創刊したポニークラブ事務局が呼び掛けて実現したサミットです。
今回のパネルディスカッションでは、その初回に仙台から参加したメンバー、岡山で保育園をラクに探せるシステム開発をした3児のママ、福岡の子育て情報誌「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」編集長、その創刊号に掲載されたトイレマップで実際に影響を受けた、当時を知る百貨店の方にご登壇いただき、子育て支援を30年間貫いてきたマミーズサミット・全国ネットの歴史から生まれた様々な子育て支援成功例、女性活躍成功例の紹介とともに、女性活躍の「今」と「今後」について、熱く語っていただきました。
*NPO法人マミーズサミット・全国ネットのメンバー
当時は子育て情報が乏しく、母親たちが自ら情報誌を作り、ネットワークを築きました。数字で示し、行政や企業に働きかけることで、トイレのベビーベッド設置や託児所の整備など、社会の仕組みを変えてきました。
この活動は、単なるボランティアにとどまらず、NPO法人化や企業設立へと発展し、女性たちが自立した事業を生み出す契機となりました。
30年前は百貨店のトイレは、階段の踊り場などに設置するのが常とされていましたが、子育て情報誌に百貨店トイレの使いにくさを指摘されたことから、増床の際にはバリアフリーの観点からの設計に変わり、そして従業員用託児所の設置につながり、これが現在の商業施設の流れを作ったと思います。
30年前、子育て中の活動は“わがまま”と見られ、保育所利用も難しい時代でした。でも情報誌づくりで培った力は、決してブランクではなく、社会に出るための大切なスキルでした
マミサミは、子育て中や主婦の時期もひとつのキャリアとしてブランクにしない、ということに取組んできたのだと思います。
30年前は女性制服・男性スーツという時代。今は育児休業や時短勤務が当たり前ですが、制度だけでは不十分。キャリア形成と両立できる環境づくりが鍵です。
人事を担当していた際、育児支援制度の利用を推奨する空気を職場に作り出し、短時間勤務でも優秀な女性をバイヤーやマネージャーなどの主役に登用するなど、制度の運用面での工夫により女性のキャリア形成を支援しました。育児経験で培われる段取り力やマルチタスク能力は、現代のプロジェクト型業務に不可欠です。
東日本大震災の経験から、避難所運営における女性のリーダーシップの重要性が認識され、女性リーダーの養成を試みました。しかし、養成された女性リーダーが活動できる場所(町内会など)が依然として男社会であり、活動の場がないという課題があったため、仙台では、女性の支援のために、男性や会社を変えることを目指した企業向け講座を開催しています。
当初は男性社員(パパ)向けでしたが、「トップが変わらないと意味がない」という意見を受けて経営層も参加できるプログラムに変更。しかし、企業トップの参加や導入の承諾を得るのが難しいという現状があり、特にすぐに利益につながらない研修に対する企業の消極的な姿勢が課題です。このため、現在は企業だけでなく学生向けにもアプローチを広げていますが、東北地方での女性活躍推進はまだまだ道半ばです。
トップ層への意識改革の試みとして、成功した社長や会長の子育てに関する「子育てインタビュー」を実施し、それを書籍やウェブサイトで公開することで、トップの意識を変え、企業や社会の空気、社風が変わっていくことを狙っています。
また、女性の持つ「同時多発能力(マルチタスク能力)」や、日常から培われる「段取り力」「瞬間マーケティング力」が、現代の機動的な企業運営やマネジメントに非常に有効なんですよね。それを活かさない手は無いと思います。
子どもが3カ月から起業準備で活動をはじめ、保活のデジタル化からスタートしました。今は企業支援やIT人材育成、万博関連プロジェクトにも関わっていますが、女性のキャリアと子育ての両立にデジタル活用は大変有効です。
さらに、学生世代への啓発も重要。結婚や子育てを前向きに捉えられる体験機会を提供することが、次世代の少子化対策につながります。
女性だけでなく男性も疲弊している現実を見据え、両方の支援体制を整える必要があります。
社会を変えるには、トップ層の意識改革と、地域での地道な対話、そして仕組みづくりが欠かせないですね。
小さなチームで成果を出す時代、女性の柔軟な発想と実行力がますます求められています。
DXやネットワークを活用し、誰もがライフとワークを両立できる社会をデザインしていきたいです。
マミーズサミット・全国ネットの30年の歩みが示すのは、
子育て支援が女性活躍の原点であるということ。
そして、活動が一過性ではなく、客観性を持ちながら
検証し続けることで、社会をデザインし続けています。
ネットワークを広げ成功事例を共有することで、日本の子育て環境の改善と女性活躍の推進を加速させていきたいですね。